御食国若狭の歴史文化
History of Miketsukuni Wakasa

若狭から京へ -脈々と続く食の歴史-

大王の食膳を司っていた膳臣(かしわでのおみ)の国、若狭。
奈良時代には天皇や貴族の食卓を支えた御食国となりました。
豊かな海の幸はなれずしとして供給され、生命の根源である水、生命に必要な塩も大量に送られました。
そしていつしか、聖なる食を育む国として、不老長寿伝説をも生み出します。
若狭は日本の食文化が凝縮された町といえます。
豊富な食材だけではなく、大陸半島や日本海側諸国からの文化を伝えた若狭街道。
我が国の食文化・日本文化を創造してきたこの道は、京の食文化に浸透した「鯖」がクローズアップされ、
いつの頃からか「鯖街道」と呼ばれるようになりました。
この道を辿る幸は、今も「若狭もの」として珍重されています。

御食国の成立ち~現代

AD500 古墳時代 塩の産出・膳新の台頭
700 奈良平安時代 聖なる塩(御調)と聖なる水(お水送り)
鮓(海産物なれずし)
1500 中世 若狭の美物(うましもの)、若狭の召しの昆布
1700 江戸時代~現代 鯖、若狭小鯛、若狭がれい、ぐじ(甘鯛)
2017 「御食国若狭と鯖街道」が日本遺産認定
2017~ 未来へ向けて
御食国アカデミーの創設
都の食を支え続けた
御食国からの日本食文化再発見

今も守られる、御食国若狭の伝統

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